背景
小説には、その作品にしか登場しない登場人物や世界観、独自の概念が欠かせません。ファンタジー作品でよく見られますが、現実を舞台にした物語でも聞き慣れない地名や専門用語を取り入れるケースが多くあります。これにより、その作品ならではの個性や奥行きが生まれ、読者の好奇心を刺激し、物語のテーマや雰囲気を効果的に伝える重要な役割を果たしています。
問題意識
まず作者にとって作品の世界観や背景など練り上げた設定は、できるだけ読者に届いて欲しいものでしょう。そのために登場人物一覧を作品の冒頭や章ごとに掲載したり、別途設定資料集を公開したりするケースがあります。
しかし、こうした作業自体は手間がかかる一方で、直接作品のクオリティ向上につながるわけではありません。できればやりたいけれども本質的な創作作業とは異なるため、実際には取り組めていないという方もいるはずです。
また、仮に設定情報を整理したとしても、見せ方が不十分であれば、読者が必要なときに参照することが難しく無駄になってしまうケースもあります。
結果として、せっかく存在する情報が十分に活用されず、伝えられるはずの魅力が読者に届かないという問題が起きてしまいます。
読者の側にも課題があります。小説投稿サイトの読者は通常、複数の作品を並行して読んだり、連載作品を間隔をあけて追ったりすることが珍しくありません。
そのため、ある作品の設定情報を継続的に記憶しておくことは難しく、特に新しい概念や独自の用語が多い作品では、理解に大きな負担がかかります。
文字媒体は漫画やアニメなどの視覚的なメディアと比べ、一度に得られる情報が限定的であるため、情報を整理して理解するための負荷が高くなりがちという問題があります。
NoveLandの目標
この伝えられるはずの魅力を伝えられていない、あるいは理解するのにコストがかかってしまう問題をユーザーの運用だけで解決しようとすると、結果としてWeb小説は画一的な世界観の作品ばかりになってしまう恐れがあります。
一見すると単なる文字の羅列である小説にも、視覚的なコンテンツに負けない個性の多様さがあるはずです。
NoveLandは理想的にはそういった作品の設定情報は直感的に理解しやすくすることで、作者が作り込んだ作品の魅力が適切に読者に伝わるような仕組みを作るべきだと考えています。
リリース予定の機能
目標の達成に向けた最初のステップとして、小説投稿サイトとしてオープンしたら読者が閲覧中のエピソードに登場するキャラクターや世界観の設定情報を参照できる機能を実装する予定です。
本文の閲覧画面に表示されるボタンを押すとサイドメニューが開かれ、その作品の設定情報を確認することができます。
見た目は以下のようになる想定です。
※開発中の画面のため変更箇所が発生する可能性があります。
スマホ表示ではPCと同じボタン操作に加えて、スワイプでサッと確認することができます。
読書中にこの作品の固有名詞の意味がわからない、このキャラクターの初回登場位置に戻って思い出したい、となったときに簡単に確認できるようにする予定です。

