タイトル通り、1つどうしてもこのご時世に関係することで気になっているのです。
AIアシスタントとのおかげで、執筆作業が効率よくなっているのですが、世間的には『AIを使う=悪(反則)』という考えが一般的です。なので、この世間の認識とどう戦うかが一番おおきな課題になると考えています。
『AIを使うのは卑怯、自分で考えていない。』と「そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。」
しかし、実際に使ってみると妄想の塊であるラノベをAIの思考だけで書き上げるのは不可能です。文章が長ければ長いほど、妄想を理解できる範囲に限界があります。これは技術どうこうというよりも、2人以上の人間に『湖と家と星の絵を描きなさい』と口頭で指示したとき、湖をやたらデカく描く人がいたり、家を1階建で描く人もいれば、2階建てで描く人もいる。星は少なく散らばるように描く人もいれば、夜空いっぱいに描く人もいるという、『解釈の個人差』のようなものだと思ってます。
今まで執筆した文章と積み上げてきたオブジェクトとドキュメントの情報からやっと、部分的に思い描く状況に近い文章が書けるもの。あるいはオブジェクトとドキュメントを設定して、展開のシミュレーションを行うものと考えています。
例えば、ファンタジー世界だけどエリクサーや蘇生魔法がない世界(=ドキュメント)で、A(=キャラクター設定)が亡きBの手紙(=オブジェクト)を読んだとき、どんな感想を述べてどういう態度を見せるかというのをシミュレーションし、それを手掛かりにシーンを書きあげるというような使い方をしてます。
ラノベ創作におけるAIは、あるいはNoveLandのAIは『あくまでの発想や構成のアシストであり、本文を他力本願で書き上げるツールではない。』ということを世の中に理解してもらうことができれば、かつてボーカロイドが『自分で作曲してない卑怯な作曲法』と思われていたけど、今ではそれ自体が『創作活動の1つとしてプロアマ問わず認められている。』ような流れになるのではないかと思っております。
個人の経験から、AIを脊椎反射レベルで批判する人ほど、『AIを使ったことがなく、AIの使い方を知らない。』のではないかと思います。
しかし、現実では残念ながら『AI=卑怯』の思想が多数意見であるため、この状況を覆さないとNoveLandでコンテスト受賞を狙えそうな良作が生まれたとしても、AIアシストがツールに含まれているので応募資格なし、AIアシストが含まれているので評価されない、といった事態が起こる可能性があることに不安を感じております。
正直、今投稿しているサイトでもいつ『これNoveLandで書いてますよね?』『これNoveLandつかってる盗作文章じゃないか』と書きこみをする人物がでるのではなないと警戒しながら、各サイトを確認・更新する日々でもあります。
世間のAIに対する敵意との葛藤に悩みながら書き続けているというものあります。
製作にかかわる人々へ、便利なツールを提供していただいていることに感謝するという意味では、何も言わずに使い続けるのが世間的にも常識的にも正解であることは承知しておりますが、使う側にそういった葛藤をかかえる者もいるということを伝えさせてください。
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mito
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自分はまだ執筆エアプ段階ですのでその前提でお願いします。なんかこう、作者がAIどんな使い方したかと言っても言ってるだけになりそうなので、ツールでできそうな工夫考えて見ました。エアプがなんか言ってるよと適当に見て結構です。
AIの使い方のログを集めたり、限られた人を対象にアイデア整理の裏側を見せられるようならその人のAIの使い方や努力の痕跡を主張できるのかなって思いました。
AIの使い方のログを取るとストレージとかログの仕組みとかでいろんなリソース使いそうなので、ちゃんとAIの使い方を主張したい人用のプランとか将来的にあったら面白いのかななんて妄想しました。
アイデア整理の裏側、具体的にはオブジェクトとかドキュメントに当たるんですかね?そういうのの開示もネタバレに繋がるので難しいところあると思いますが、ただ書くだけじゃなくて整理もできるこのツールの良さの一つにできるのかななんて妄想しました。
穴だらけだと思いますがそんなことを考えました。無茶苦茶勝手に要求をぶつけてるので適度に否定してくださって結構です。
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たしかにAI=悪と思っている方を正論で論破するというのは難しいと思います。
mitoさんのようなログ開示というのが一番いまのとこ現実的な方法ですが、それにもアシストAIを使い込むと気づくと思う問題がでてきます。
本文の作りこみとオブジェクトとドキュメントの情報量が増えてくると、アシストAIは文脈から指定された情報+『最適な既存オブジェクトとドキュメント』を読み込んで思考するので、原文に対しての修正案や、シミュレーションした文章が一定の範囲内で、作者のイメージした文章、あるいは感性にマッチした文章が人間の修正が必要ないレベルで1発で出てしまうこともまれにあるのです。
こうなった場合、この部分のログを丸パクリといわれた場合の対策がないということなのです。一見丸パクリのように見えますが、それは『過去に積み上げた本文とオブジェクトとドキュメントの情報量から得られる最適な結果』なのです。このケースに対して、正当な執筆法であると主張するのが、否定する方に難しいんですよね。
一番いいのは、NoveLand自体で書籍化や商業デビューできるほどのコンテストや編集者スカウトが発生することですが、そのためには結局AIアシスタントに理解のあるユーザーが増えて、大手投稿先になる必要があります。しかし、『一度使てみて、AIの見方が変わった人』が増えれば、ありえなくないない未来だと思います。ボーカロイドもコンテスト開催レベルになるまで、世間に認められるまで年月を必要としたように。
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Ryuon
4
直近でやる予定のNoveLandの取り組みとしてはmitoさんがおっしゃっているようにログを公開できるようにする予定です。(昨日のメンテナンスもそのための準備の1つでした)
ただログを全て表示するだけでは評価する側も大変なのでサマリー機能や、本文を参照したログだけに絞り込む機能などつけて見やすくします。
それができたら一度各出版社やコンテストを行っている運営にお問い合わせして、AIに関するルールは何があるか尋ねます。例えばその回答で、誤字脱字の訂正以外で本文を読み込むのが禁止、だった場合システム側でこの目的以外にAIが本文にアクセスできないようにユーザーが設定できるようにしたりなど、NoveLandがユーザーの過度な利用を制限したりその透明性を担保したりします。
NoveLandの誕生の経緯とも関わってくるのですが僕自身のAIと創作の考え方については、程よい距離感で共存したいなと思っています。AIを無理に推進するのでもなく、否定するのでもなく、ただこのまま発展していくのであればきちんと作り手の人たちに還元されるべきだと考えており、その思想をベースに機能の設計をしています。
自分はChatGPTが出るよりも数年前からAIを勉強しており、その便利さ知っていたと同時に大抵の場合Web上のコンテンツを無断で使用して作られていたことも知っていたので、この葛藤をなんとかできないかと考えていました。
そこでその当時の自分が思いついたのは「学習される側にもメリットがあるAIを作りつつ、無断の学習をブロックする仕組みを作る」ということでした。
イメージとしてはインターネット検索が近いです。あれも昔勝手に検索エンジンに無断でWebサイトを収集されて検索結果に含められて問題になったのですが、公開する側のメリットが大きくなったり、載せたくない場合はそういう設定をすることで防げたりするようになって便利な技術になりました。
今でこそAIといえば生成AIを指すことが多いですが、当時自分が考えていたのはユーザにおすすめの作品を薦めるための推薦AIを想定していて、これはYouTubeなどのさまざまなwebサービスで裏で普通に使われています。
NoveLandがプラットフォーム化にあたって、Web小説投稿サイトのランキング問題を推薦AIによって改善しつつ、AIの学習をブロックする機能を実装することを目指しました。今でもこの目標は変わっていません。
しかしながらNoveLandをリリースしてまもない頃にStableDiffusionやChatGPTが登場し、世の中の状況が生成AIによって変わりました。その結果、前述の通り元々AIを活用することを念頭に設計していたこともあり、現状良くも悪くもNoveLandが世界で一番生成AIと親和性の高い物語エディタになっています。
生成AIについてはまだどう扱うべきか世の中で結論が出ていないため手探り状態ではありますが、1つずつ積み重ねながら、AIに関して学習される人、活用する人、さまざまな背景を持つみんなが納得できるようなプラットフォームを目指しています。
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ご回答ありがとうございます。
一番の理想としてはNoveLandのアシストAIについては、各投稿先やコンテストで『その仕様の特性上、AI制限ルールに該当しない。』となるか、『AIの利用も技術の1つ』という認識に代わることだと思います。
NoveLandを運営されている方々も日々奮闘されていることは承知しておりますので、NoveLandのAIは『あくまでもアシスト、執筆相棒という存在である。』という考えのもと、自分の作品の執筆を進めていきます。
Ryuonさん。
出版社やコンテスト運営へ問い合わせする段階になりましたら、AI使用について確認してほしいケースがあります。
下記のようなケースです。
作者のイメージした文章、あるいは感性にマッチした文章が人間の修正が必要ないレベルで1発で出てしまうこともまれにある。
例えば私が書いているストーリーで起きた例だと、ある女性が残したラストメッセージの手紙(ドキュメント)をその章にでてくる男性(キャラクター設定)が読むと、彼はどんな感想をのべるか?(該当シーン情報と世界観ドキュメント参照)という質問をしたところ、男性の言い回しを少し修正するレベルで、採用できるシーンの一部ができてしまいました。
このケースを『AIが生成したものとして、コンテストでは無効になる。』のか、『作者が積み上げた情報をもとにして作られた文章。』になるのかを確認していただきたいです。
私の意見としては『今まで書き込んできた物語と、作りこんできた設定から最適なアドバイスが返ってきた。』として、純粋なAI作成文章ではない。どちらかというと『作者自身が積み上げた情報から導きだされた答えの1つ。』と主張したいです。
Ryuon
7
出版社やコンテスト運営へ問い合わせする段階になりましたら、AI使用について確認してほしいケースがあります。
下記のようなケースです。
作者のイメージした文章、あるいは感性にマッチした文章が人間の修正が必要ないレベルで1発で出てしまうこともまれにある。
承知しました。AIのログの公開機能を実装するまではアクションは起こさないので、それまでに他にももし何か聞いて欲しいことを思いつきましたら気兼ねなくおっしゃってください!
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AIルールに関して『コンテストでここまで許されれば、AIアシスタントの意味があるだろう。』と思うレベルなんですが。下記のように考えています。
- 文章を丸ごとAI任せで書くのではなく、作者の考えた世界観やキャラ設定などの情報の上に成り立つ文章生成は、有効とする。(文字数や世界観、キャラ設定が増えると、AIアシタントに相談した段階で、作者の感性や理想に近い文章ができてしまったときの対処です。)
- 物語の展開を考えるために、世界観とキャラ設定によるシミュレーションをAIアシスタントで行うことは、作者の考えた設定が準拠となるため有効とする。
- キャラ設定や世界観のネタ出しで歴史や、世界観で想定される現象(事件や環境)を考えるために使用するのは、最終的には作者が世界観を作り上げるため、有効とする。
- 誤字脱字チェック以外にも、すでに書いた文章に対して改善案を出すために使用することは有効とする。(読者に見やすい、受け入れやすい文章を作るための効率化。)
というのが現在思いついているところです。とくに2と3は『楽して執筆する』という負のイメージではなく、基本は作者が考えた上での『プロット作業の効率化』というのを主張したいです。実際NoveLandのシステムによって執筆が速くなり、展開を思いつかずに挫折していただろうと思う部分をクリアできているのは事実でなのです。
私が思っているAIが禁止になりやすい最大の理由は2つあって、1つは『悪質なAI利用者のせいで印象が悪い』。もう一つは『AI=楽ではなくAI=効率化であり、まとも使用するためには相応の準備と使用知識が必要であることが理解されていない。』という点だと思います。せめて後者だけでも変えれればと思うところです。